edgesdk

SDK機能

SDK機能は特にソフトウェア開発者向けの機能を集めたメニューとなっています。

  • プログラム開発はProject
  • データベースはRelational Database
  • データベースに入力されたデータをグラフ化したいなどであればMetabase
  • 解析した結果をメール通知したい場合はEmail Client

の機能を利用します。
また

  • 監視カメラの画角設定など遠隔で行う際にSCORER Edgeの1URLとしてアクセスができるようにするWeb Proxy Rules
  • システム内Dockerの稼働情報を確認するPortainerアプリも用意しています。

インスタンスとして一つユーザーに専用のDockerを生成して、JupyterLabという開発環境とセットにしたものをProjectとして管理する機能です。 プロジェクトは最大10個まで作ることが可能で、不要のプロジェクトは削除することもできます。

作成時は

  • instanceID
  • Nickname
  • Environment
  • Description
  • Network Access

を設定します。

instanceIDはDockerネットワーク内で利用するホスト名の役割をはたします。英数字のみで入力します。
Nicknameはほかのプロジェクトと見分けるためのもので好きなものを設定可能です。
Environmentはあらかじめフューチャースタンダード社が構築したどのDockerImageをベースにするかを選択可能です。現在Video AnalysisとWeb Serverが選択可能です。
データ解析やNUC版でOpenVinoなどの解析ライブラリを利用したい場合はVideo Analysisを選択する形になるでしょう。
WebUIを作る場合は後者となります。
Descriptionはメモ欄となっています。
Network AccessについてはDocker上のネットワーク構成となっており、Deny allは他のDockerやホストからのアクセスができず、スタンドアロンで稼働する状態です。ただしSDKの内部から外部へのアクセスはできます。
Allow from this deviceはinstance名とポートを指定すると、同じ端末にあるほかのDockerなどから通信をすることが可能です。
Allow Allはいわゆるホストモードに相当し、DockerでありながらホストのIPで外部からアクセスすることができます。

Relational DatabaseではMySQL(ラズパイではMySQLに互換性が高いMariaDB)を利用したインスタンスを管理することが可能です。
インスタンスは最大10個まで作ることが可能で、不要のデータベースは削除することもできます。
作成時は

  • instanceID
  • Nickname
  • Version
  • Root User
  • Root Password
  • Network Access
  • Adminer

を設定します。
Versionは現時点でNUC、ラズパイ共に一つしか選べない状態です。
Adminerは後述するDB内を管理するツールとなりますので、基本的に利用する設定にしておきましょう。

なお、Advancedではより高度な設定が可能ですが、原則このまま利用します。

OpenDashboardを開くと、Adminerのログイン画面がでてきます。設定したRoot User / Root Passwordでログインします。
もしログインできない場合はサーバー欄のmDNS名からIPに変えてアクセスしてみましょう。

Adminerに入ればあとは普通のMySQLと同じ構成ですので、データベースを作成し、その中にテーブルを作ってデータを入れるなどして利用できます。

Metabaseも同様インスタンスで管理ができます。利用シーンは第5章 Metabaseの利用【中級編】でも記載しているため割愛します。

AWS SESを利用したEmail配信が可能です。こちらは別途SDKチュートリアルとして利用方法を記載します。

SCORER Edgeとカメラは現地にあり、VPN/Webgate経由でSCORER Edgeにアクセスはできるものの監視カメラなどに直接アクセスができないときなどにWebProxyが便利なことが多くあります。
例えば監視カメラのパンチルト方向を変えたい、解像度を変えたいなどはよくある操作です。
それ以外にも何かの理由でVPN接続ができなくなった同じローカルネットワークに属する別端末にアクセスすることなど想定されます。
設定としては

  • RuleID
  • Nickname
  • Target URL
  • Type
  • Description

となっており、TargetURLがそのローカルネットワーク内でのIPとポートを入れることで、SCORER Edgeの下位パスとしてアクセスができるようになります。
TypeではDirectのほかに特殊な設定が必要なHikvisionとSCORER Edgeが現状選べる状態です。


SCORER Edgeでは100に近いDockerが様々連携しあって成り立っている仕組みとなっています。 そのため一部のDockerが利用できなくなっているなどは障害につながりますので、各Dockerのステータスを一元的に管理できるportainerを採用し、利用できるようにしています。



  • edgesdk.txt
  • 最終更新: 2022/11/04 21:06
  • by satoshi